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EARLY AMERICAN

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明日17日から21日迄は通常営業致します。
今週末も展示も新たにして皆様のご来店をお待ち致しております。とは言っても明朝もまだ展示の作業をしていると思いますが・・・。
 津屋崎のこの店まで足を運んでいただいている方々は、流行や人気ではなく本当にアーリーアメリカン、プリミティブの家具や道具に魅せられた人々が殆どです。この国の何人の人々がこのアーリーアメリカンの家具や道具に魅せられ、実際に普段使いの道具としてライフスタイルに取り入れようとされているのか。普通の日本人の生活の基準で考えればなかなかイメージし難いジャンルなのかもしれません。ペンキが剥がれたものを「可愛い」という表現で捉えたりするのは今の「古いもの」の流行に過ぎず、正直「何でもアリ」のような市場に膨らみつつあるような気がします。あまり興味がないといえばそれまでなのですが・・・。ただ、「古いもの」と言う点で言葉では共通する部分があるのでその流れでご来店頂いたりご購入頂いたりするケースも多々あります。勿論それはとてもありがたい事ではあるのですが、やはりその方達にも単に「古いもの」というひとくくりで見て頂きたくない、と。この店が取り扱うモノがどういうモノなのか。勿論我が国のモノではない。それだけではなく、海外でのこういうモノの評価や市場での位置付け。単に海外のモノだから和モノより高い、というよく分からない理屈ではなく、現地の文化やアンティークの市場、そしてどういった人々が好んでどういう使い方、飾り方をするのか。そういう価値観の違いも伝えたいと思っています。
 流行りで家の中に古いものがそれなりに増えたとしても、中身が伴わないと意味はないのではないか、と。古いモノもこれだけ増えてくればあとは淘汰の時を待つだけになってしまう。勿論時流というものも手伝って、ついこの間まで高額だったモノが急に値崩れを起こしていたりする。古いモノまでもがそういう人気や流行に左右される時代なのか、と。淘汰されたとき、人気や流行が過ぎ去ったときに残るモノ、ヒト、店。
 やかましい位に言うことですが、人気や流行は正直どうでもいい。自分の中でこれらは人気でも流行でもないので。ヒトがサイズや値段やブランドではなく、モノを見て本当に魅せられた時、それこそが本当に自分の求めるライフスタイルの入り口なのかもしれません。この店は数ある入り口の一つであり、その入り口からひろがる文化やライフスタイルを継続して提案し続ける店だと考えています。
by earlybirdantique | 2006-11-17 00:07 | HELLO!